松下電器―10兆円グループ戦略

松下電器―10兆円グループ戦略
竹内 一正 ケニー タケダ Kenny Takeda
ぱる出版 (2005/08)
売り上げランキング: 24,335
おすすめ度の平均: 4
4 松下V字回復の成功要因と課題

取材内容が正負の事実に突っ込んで信憑性が高い

デジタル家電では勝ち組と称される松下電器の、中村社長の創造と破壊の改革と松下の正負の両方を正確に記述していて興味深い。昨今の企業改革では日産のゴーン氏の成果が著名であるが、はえぬきの社長で、創業家から、社内のさまざまなしがらみを持ちながら、松下幸之助氏の理念を換骨脱退し、早期退職、関連企業の子会社による事業部性の刷新を図った経緯はリアリティがある。

いわゆる太鼓持ちの持ち上げではなく、携帯電話や電池などの事業の課題にも言及している。ソニーに比較して現状の業績上は勝ち組といわれている松下であるが、サービス、コンテンツ系の非製造業の事業にあえて、投資しない選択の正しさは将来の結果が明らかにするところと思われる。

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修羅場のマネー哲学―1億5000万円の借金を9年間で完済した男

修羅場のマネー哲学―1億5000万円の借金を9年間で完済した男
木戸 次郎
幻冬舎 (2003/12)
売り上げランキング: 79,151
おすすめ度の平均: 4.06
4 カラダに鞭を入れたいときに
4 普通の人は絶対真似しないでね!
3 違法取引はどうする?

1億5000万円の借金を9年間で完済した男

著者はバブル期のサラリーマン新人時代にトップ証券マンを経験。一番景気のよい時代の一番おいしい味を知ることのできた立場であった。社会人になったばかりの若者が生業=業として、サラリーマン生活の傍ら、株で運用稼業で、年に1億を使いまくるバブル期を過ごす。
バブル凋落時に7億の損失を起し、資金ぐりして残った借金は1億5千万円。株で失った金を株で稼ぎかえした。その年月は9年。まさに天と地獄をあじわった一人の20代サラリーマンの半生(と記すほどの長い年月ではない)の記録である。

彼を奈落の底に落したのは、信用取引きであった。そして彼が挽回したのは証券マン時代の資産家の資産の成果報酬での運用だった。まさに博打と表裏一体のストーリーである。

著者の銘柄運用の哲学は株市場のメジャーな流れと逆をする事と、仕手株にはついていかないことだった。

本書の後半は実体験に基づく、グローバルな経済予測であるが、こちらはエコノミストの解説に比べると、物足りなさが残る。特に日本の実体経済を支えてきたのメーカーであり、バブルと直接関わらなかったこれらメーカーの実力は鉄工業出荷指数で問題なく、今後も期待できると説明している。このあたりは、メーカーの現場を知らな過ぎる。マクロな経済を実体経済として体験せず、数字でしか判断できない、証券マン経歴だけの限界を感じた。

後半の持論はともかく、前半の著者に20代時代に降りかかったバブルの天国と地獄は必見である。特にネット株入門と騒いでいる主婦層、会社を辞めてデイトレードで生計をたてている方々には読んでおいたほうが家族のためと思う。

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決断力―そのとき、昭和の経営者たちは

決断力―そのとき、昭和の経営者たちは〈上〉
日本工業新聞社 日本工業新聞=
日本工業新聞社 (2001/03)
売り上げランキング: 65,038
おすすめ度の平均: 4
4 経営者の価値観

隠れた昭和の名経営者列伝

日本工業新聞社に連載の本シリーズは戦後のマイナーな名経営者、創業者の紹介している。業界新聞とその業界の企業の経営者の紹介というスポンサーの太鼓持ち的側面と、プロジェクトXを意識した戦後の経済成長の美談の感もあるが、かくして産業、市場が生まれていったのかという観点で戦後史を振返る点で興味深い。

昨今のビジネス新書に見られるコンパクトで即効力ある書籍とは一線を画する。お手軽に情報を得るというよりも古本屋の片隅で山積みになった古雑誌から、自分で経営の決断力を学んでみる、愚直な作業も現代のビジネスマンにはお勧めしたい。また、戦後史の検証として荒俣氏流のマイナー好みの産業考古学にも好材料かと考える。

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生協の白石さん に顧客満足の真意を読む

生協の白石さん
生協の白石さん
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白石 昌則 東京農工大学の学生の皆さん
講談社 (2005/11/03)
おすすめ度の平均: 4.45
5 待っていた甲斐がありました!!
5 面白い
5 わたしも白石さんがホスィ━━━(*ノ´Д`)ノ━━━!!!


ウイットの効いた白石さんの回答と隠れた顧客ニーズ

著者の白石さんは農工大の生協にお勤めで、顧客である学生さんの意見のクレーム対応が仕事の1つのようだ。学生さんたちの冗談半分の要望にもウィットの効いた回答で、和ませてくれる。それが、ネットから出版まで至った理由と思う。この和ませる著作の中にも、潜在的な社会背景を感じた。

1つには、学生さんたちが、ネットだけでなく、こんなご意見カードにもコミュニケーションを求めているということ。それだけ、社会や学校や友人はいても解消できない、言いたいことがあるのではないだろうか。ある意味、自分たちの兄貴分への相談めいたニュアンスを感じてしまう。中学、高校であれば、小学校の保健室が生徒の話を聞いてくれる場所であったが、学校の先生は学生の悩みなど聞いてくれるわけでもないし、就職課の職員もどこまで、仕事以上の相談を聞いてくれているのかは不明だが、それらがないから生協のご意見カードに悩みや相談が届くとういう潜在的側面だってありそうだ。

2つ目は顧客満足という企業ならば、どこでも浸透した言葉が、大企業であればあるほど、建前化して、クレームは隠微し、株主という第2の顧客たる人たちは防衛すべき相手になってしまっている。基本にもどれば、お客の求めている商品、サービスはお客がわざわざ教えてくれている事に素直かつ創造的に対処できるかと素朴に思う。
冗談で単位がほしいという学生さんが大勢いる。授業の出席日数が足りないならば代理出席というサービスは無理であろうが、試験が難しいというならば、傾向と対策本や、大学内補習ゼミという事業もありうると思う。愛がほしいという学生さんがいる。合コンなり、友人のつてで自助努力してもらえばよい話だが、お見合い産業が時代、生協が合コンサービスをやったってよいではないだろうか。しかも、すべて事業であるから有償の商品である。しかもそのニーズが派生するのは大学が高い授業料を収入としながら、学生の要望にこたえていない証であろう。ここに大学というお金に鈍感な組織と生協という、大学に付随する既得権はあるものの、利益をだすことが求められる組織の違いを見た気がする。

考察はともかく、意見カードと回答のやりとりはおもしろい事、お奨め。

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それでもエールを贈りたい 起業バカ

起業バカ
起業バカ
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渡辺 仁
光文社 (2005/04/22)
売り上げランキング: 5,591
おすすめ度の平均: 3.39
4 起業ブームの光と陰
3 起業し経営にあたらんとする人物像とは?
4 起業する人は一度は読んでみては?

それでもエールを贈りたい

昨今、過激なタイトルでビジネスペーパーバックを出版している光文社のこの一冊は起業の失敗事例を紹介している。著者は起業雑誌の編集長の経験があるとの事で、一流企業の役員前クラスのサラリーマンが起業して会社を経営してみたいと、自己資金も準備してベンチャキャピタリストの紹介してほしいとの相談をうけ、その熱意を冷ややかな目で受けとめている。少なからぬ数の一流企業の幹部サラリーマンが自分の判断で会社経営するため起業を望んでいる例の紹介が興味深い。

 著者は、企業の中で成功体験の自信があるサラリーマンは、サラリーマン人生をまっとうするより、一度は会社を経営したいものなのだと述べている。

 著者はフリーライターを経て起業者雑誌の編集に関わってきた故、会社では成功した人が、会社の名刺の力と自分の実力の結果を勘違いしたり、過去の成功体験に頼って起業して失敗する例の数々をシニカルに指摘している。 また、フランチャイズやいわゆるネズミ講的なものに手をだしてしまう無知な主婦層を批判して、警告している。

読後感としては、いくら1500人に1人しか成功しないにしても、会社でなく自分の考えで起業していく人々には少なくともエールは贈りたいと思う。ビジネス雑誌にも脱サラして、所得は半減したが、いきいきと活躍している人々を紹介しているではないか。(例え、それも編集されたフィクションだとしても) 

先に紹介した岩井克人教授も「会社はこれからどうなるか」の中でも、サラリーマンは会社勤めが長ければ長いほどその会社に固有のカルチャの中での”組織特殊的人的資産”と化し、個人が会社にしばりつけられることを”黄金の手錠”と呼ばれているが、それでも会社勤めによる社会経験は起業の糧になると、玄田有史氏の著作に言及し強く主張している。

自分で考え、行動し、リスクテイクし、失敗し、やりなおす。起業に限らず人生とはそういうものではないか。
「人生は一寸先が闇だからおもしろい」と言ったエッセイストがいた記憶がある。

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「愚直」論 日本ヒューレット・パッカード 樋口 泰行

「愚直」論  私はこうして社長になった
樋口 泰行
ダイヤモンド社 (2005/03/04)
売り上げランキング: 2,277
このページは在庫状況に応じて更新されますので、購入をお考えの方は定期的にご覧ください。
おすすめ度の平均: 4.5
5 推薦できる一冊です
4 一気に読破♪
5 愚直論

 ハードワーカー

弱冠45歳で日本ヒューレット・パッカードの代表取締役社長になった樋口氏の半生記。「愚直論」という精神論を大仰に語るでなく、ご本人の転職の半生の軌跡とその都度、生じる悩みと転機の機会をけれんみなく、語っていて真摯さを感じた。典型的な大企業、松下電器に入社し、ソニー6階の著者とは逆に鉄工場のような汗まみれの現場で洗礼を受け、不満を感じる日々の中、MBA留学のチャンスを得る。ハーバードMBA時代には、語学のハンディキャップの中ケーススタディの演習授業で劣等生の苦労を味わい、持ち前のハードワーカーで卒業に至る。

ハーバードMBAで学んだ事は、帰任した松下では、全く異なる文化ゆえ、悩んだすえに、外資系産業に転職する。ボストンコンサルティングはその華々しい知名度ならではの、多忙な日々で会議の席で倒れるほどであった。

MBAホルダーの起業という華々しい成功伝ではなく、日本の会社と外資系のそれぞれの違いを肌身で感じながら、一歩づつたたき上げてきたハードワーカーである。「愚直」というのもご本人が半生を振り返っての印象であろう。

日系大企業→MBA→外資系 というキャリアアップをされてきた方々の半生自伝はいくつかあるが、本書は内容の濃さで一気に読ませる一冊であった。

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中国リスクの正体 MOTを極める

日経ビズテック006~MOTを極める技術経営戦略誌 日経BPムック-日経bizTech
日経ビズテック
日経BP社/日経BP出版センター (2005/03/26)
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おすすめ度の平均: 3.5
3 MOT路線のネタがつきた感がする
4 中国について

 中国リスクの正体 

日経ビズテック MOTシリーズ ムックの6巻は中国の工場の従業員の育成、労務争議や中国の市場の不買運動などの実態を特集している。中国で好調に事業を進めているダイキン工業を成功例として紹介している。

 その他の記事として印象に残ったのはコピーライターの糸井重里さん。
コピー一発とタレントのおいしい生活を送っているのかと思ったら、ほぼホームページの日刊イトイ新聞をベースにTシャツを作ったり、事業経営者として奮闘しているのであった。サブカルチャを自らプロデュースして経済活動しているのが新鮮に見えた。

起業最年少「ヤッパ」社長の記事も興味深かった。親に大学進学に用意してもらっていた学費を資金に、17歳で起業し、イスラエルの会社の作る三次元CGの技術を真っ向からトヨタに売りこみ、相手にされない失敗を続け、ビジネスモデルを変更して成功した。

中国の特集は出版物に定番のはやりものと光と陰という傾向も感じ、これはMOTというよりは日経ビジネスで特集するようなネタと思う。

MOTというビジネススクールで学ぶような理論を雑誌(ムック)として継続するのは難しい感が強く、本書では明かな方向転換を感じた。
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本社部門とEVAの功罪 ソニー本社六階

ソニー本社六階
ソニー本社六階
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竹内 慎司
アンドリュース・プレス (2005/03)
売り上げランキング: 8,733
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おすすめ度の平均: 3.77
5 今のソニーの弱体ぶりはの原因は1990年代にあった。
3 ソニーに対する幻想は打ち砕かれるか?
5 純粋に理性的な批判。タイトルが弱い?

著者は有名大学からソニーに入社し本社経営企画部門に配属され、ハーバードMBA留学、EVAの導入に関わり幹部候補生としての道を歩み、事業部門に異動し、いかに本社(経営企画部門含む)が大企業としての弊害をもたらしているかを知る。現在はソニーを退職しており、本書でソニーの実態を赤裸々に内部告発する。

著者が導入に関わったEVAはスチュアート社が提唱しているキャッシュフローに類する経営評価指数である、開発投資やリストラ費用などは経費計上せず、逆に株主への配当を出費として計算することに特長がある。

 著者はEVAの導入の結果として、業績の報酬反映と結びつけてしまった結果、年度単位の利益しか考えなくなる、他部門への利益にならない協力がなくなる、前任者との業績の区分けが困難などの問題をひき起こしている問題を指摘する。

レビュアーの感想として現代の日本の大企業に共通する問題点を感じた。
1つには企業の本社部門が、経営戦略を推進するコーポレートガバナンス機能に欠落していて、政府と同様に形骸化した官僚組織化している。
2つには海外のMBAホルダーが活躍できる土壌が日本の企業にはない事
(楽天の三木谷氏は興銀からの派遣で著者とハーバードビジネススクールの同級生である)

3つ目にはEVAのような業績評価を社員の報酬にそのまま反映させるような賃金制度は、現場の実態に即せず、いびつさがモラルダウンをひき起こす事である。

赤裸々情報が読みたい方→2チャンネルへ

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普通の若者が起業・成功するとは  渋谷ではたらく社長の告白 藤田 晋

渋谷ではたらく社長の告白
藤田 晋
アメーバブックス (2005/03/31)
売り上げランキング: 9
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おすすめ度の平均: 4.44
5 ものすごく面白い
5 まさに平成大河ドラマだ
5 「フジタテレビをつくるんだ」「はったり」「思いつき」

 普通の若者が起業・成功するとは

インターネット広告の会社サーバーエージェント社長、藤田氏の起業から現在の成功までの顛末をリアルに描いた、大変読みがいのある一冊である。藤田氏のサクセスストーリーは東大卒でも、MBAホルダーでも、天才プログラマーでなくても普通の若者が起業を志して、目標を達成できる事を身をもって示して、多くの人々に希望を与えてくれると思う。

田舎から都会の大学に進学し、目的もてず単位も足りない状況だった藤田氏はある会社に学生兼務の営業マンとして加わり、そこで上司にも恵まれ、営業の能力を発揮する。その彼が大学卒業後に入社した会社インテリジェンスは学生時代にお世話になった会社の競合社であり、お世話になった元上司への裏切り感にさいなまれる。すでに営業経験のあった彼はインテリジェンスでも営業の頭角を現し、元上司・同僚と会社を興す事を決意し、インテリジェンスの社長の宇野氏(現有線ブロードネットワークス社長)に辞意を告げる。

すると宇野氏は退社の代わりに藤田氏を社長とする起業ならば出資をして口はださない事を提案する。元上司を社長に起業を考えていた藤田氏は再び悩むが、宇野氏の提案を受け、再び元上司の恩人への裏切りの自責の念に駆られる。藤田氏の起業には明確な事業計画はなく、まさに走りながら考える出発であった。クリック広告のシステムを1週間の納期で引き受けたのがエッジ(現ライブドア)の堀江氏であった。このあたりの若き企業家の交流も本人の記述でリアルで迫力がある。

 時はまさにネットバブルの時代であり、追い風の中、サイバーエージェントはマザーズへの上場に成功するが、ネットバブルがはじけたときは、期待をいだく株主が掲示板に誹謗、中傷、詐欺呼ばわれに、強いプレッシャーを感じる。 起業の先輩の楽天、三木谷氏との交流や女優の奥菜恵との結婚まで、まさに昨今では稀有なサクセスストリーである。

 読後感として感じたのはベンチャ起業に対する株主の過剰期待・依存である。投資とはリスクであって、企業家を信じてリスクテイクするものであり、起業家が失敗しても、投資は株主の責任リスクにすぎない。藤田氏の例や昨今の堀江氏への株主の期待を見ていると、日本の個人投資家の未成熟さを感じてしまう。

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松下で呆れアップルで仰天したこと

松下で呆れアップルで仰天したこと―エンジニアが内側から見た企業風土の真実
竹内 一正
日本実業出版社 (2003/02)
売り上げランキング: 121,622
通常3~4日以内に発送
おすすめ度の平均: 3.7
5 松下で呆れ、アップルで仰天したこと
3 ちょっと..
3 IT系のエンジニアではないよ。

   80年代前半の日本企業の過労死の実態がリアル 

巻物で社是を復唱し「社歌」斉唱という朝会や、残業申請を組合に延々と時間をかけて行う「儀式」、社内調整のための内向きの利益を生み出さない非生産的な業務、社内の役職の席順を調整する立派な生活習慣病の大企業の松下

転職先では1年で交替する社長や入れ替わりの激しいエンジニア、ルールなき無政府状態の如きアップル

日本企業に勤め、外資系、海外の企業の方を話を聞けば、だいたい著者の記述するような内容は予想の範囲であろう。

著者は本書の主題とせず、社会に問題提言というスタンスではなく淡々と記述しているが、むしろ、極めて問題と思ったのは著者が松下で働いていた時に、上司、同僚の何人もがハードワークで死亡したり、心身の病気になっていた事だ。時期は80年代の前半だが、現在ならば明かに、過労死で労災の裁判で大きな話題になった事と思う。

当時の亡くなられた方とご家族はどうされたのか、また会社はどのような対応をしたのだろうか気になった。公にならないように示談して納得されたのだろうか。

著者が周囲での過労死連発の当時、何も世論に問わずにいた事がむしろ不思議に思える。


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