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乃木希典 福田 和也

乃木希典
乃木希典
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福田 和也
文藝春秋 (2004/08/26)
売り上げランキング: 62,574
おすすめ度の平均: 4.33
5 組織論における「賢」と「貴」
3 弱さと有能のなさの象徴としての考察
5 乃木の不在が日本の低迷である

人徳と現代日本を考えなおしてみる

気鋭の評論家、福田和也が上梓した本評伝は、予想外にも、乃木希典であった。

乃木大将の一般人の認識は日露戦争で活躍した日本軍大将。司馬遼太郎氏は「坂の上の雲」の中で乃木氏は大将の才覚はなく、盟友の児玉源太郎に助けられて、攻撃の失敗の繰り返しで屍累々だった二百三高地を攻略してもらったと、乃木神話を否定した。その後、司馬氏の乃木論には賛否の議論が続き、現在に至っている。

無能で物資の補給もなかった当時の弱い日本の象徴であった乃木希典に福田氏は再評価を試みる。

レビュアーは福田氏の良い読者ではないのだが、著者は乃木の生涯を検証することで、完璧な人格と徳の人であろうとした人物として乃木の歴史上の意義を考察する。レビュアーにはこの考察が、若干ボリュームに欠ける面も感じ、十分には納得、理解はできなかった。

ただ現在の日本も世界経済、外交で弱さを露呈し、ベストセラーでも徳という言葉が1つのキーワードになっている時代性の中で、現在、乃木氏を語ることには何か、ヒントがある気がする。それは決して、乃木氏が明治天皇に殉死した事を肯定するわけではないのだが。

何か共通のヒントとして表紙の凛として洒脱だった彼の肖像とともに心に残った。

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