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21世紀のカイゼン運動 見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み

見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み
遠藤 功
東洋経済新報社 (2005/10/07)
おすすめ度の平均: 4.33
5 気軽に読めて直ぐに役立つ
3 大事なテーマを取り扱っている
5 現場力を鍛える第二弾

21世紀のカイゼン運動 

「見える化」とはトヨタの生産方式をベースとする現場の業務改善活動である。基本思想は極めて単純だ。強い現場をつくるため、現場でおきていることを顕在化して、見える形にすることで、問題の隠微を防止し、組織として課題を共有して解決する、ナレッジマネージメントシステムである。
 過去、さまざまな舶来の複雑、精緻なソリューションシステムが日本に導入されてきたが、その多大な投資に対して、効果は疑問なツールも多々あった。

舶来のツールが絶大な効果を発揮できなかったのは、ツール本質の問題もあったであろうし、使う日本人と欧米人の思考力の差もあったのではないかと推察する。ITを駆使しているものほど、逆に情報過多で使いこなせなかった感もある。

”見える化”は日本で生まれ、コンセプトも極めて、単純のため、日本の現場、それぞれの業務に、あてはめて活用していくことがたやすい。

”見える化”の原型の一例はトヨタの”アンドン”である。これは製造ラインの掲示ランプで、これによって誰もが簡易に、ラインの状況を把握できる。

”見える化”を、自分の職場に導入するには、まず、業務の棚卸が必要であろう。この過程で、不要な業務や、管理者不在の業務が顕在化するという効果が、まず見られるだろう。

前著の”現場力を鍛える”が好評だった著者の本作は、前著よりも明確なコンセプトでわかりやすく、”見える化”が、どんな職場でも実践しやすい事を事例をあげて平易に説明している。

さらに、”見える化”は、業務基準に従った業務の進行状況を把握できる、次のステップとして、あるべき姿という新しい基準の提案が生まれ、現場力が発揮される。


個々の社員の業務を顕在化することで、問題を隠微せず、組織として、課題を解決していくことが肝要と感じた。問題を社員一人のミスという犯人捜しではなく、組織として課題共有することがコンプライアンスを真に、社内に浸透させると考える。

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Comments

こんにちは。アマゾンのレビューからたどり着きました。素晴らしいレビューをお書きですね。
レビュアーの端くれとして、とても感銘を受けました。これからもよろしくお願いいたします。

Posted by: 土井英司 | January 06, 2006 at 01:17 AM

土井様 ご覧いただき、その上、おほめのお言葉ありがとうございます。本の読むのは好きですが、メールマガジンのように日々更新していくのはしんどいです。ビジターの皆さんのコメントが励みです。Amazonレビューの文字数は書きたいことが書ききれないので、こちらで手直ししてまとめています。これからも、ぜひお立ちよりください。

Posted by: 管理人 | January 06, 2006 at 10:33 PM

土井様 Amazonにおられたプロのレビュアーの土井さんでしたね。私もビジネス・ブック・マラソンにはしっかりリンクはっております。レビュービジネスの発展を祈念いたします。

Posted by: 管理人 | January 06, 2006 at 10:44 PM

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