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マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや 寺山修司詩集

寺山修司詩集
寺山修司詩集
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寺山 修司
角川春樹事務所 (2003/11)
売り上げランキング: 9,615
おすすめ度の平均: 4
4 時には母のない子のように
4 柔らかな言葉たち

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや

寺山修司氏は唐十郎氏とともにアングラ世代の兆児であり、その幻想性あふれたイメージのコラージュと土着性あふれるアバンギャルド性は映画(ビデオ)の「田園に死す」を見れば、明かであろう。きわどい世界なので一般人向けの作家ではないと誤解されていたように思える。作家としては夭折というほど若死にではなかったが、才能とイメージの多様性から感じるに、お元気でいられれば、唐十郎氏が大学で講義をするというこの時代、まだまだ変貌したのではないかと、死んだ子の歳を数えるような気分にとらわれる。

そんな異才の寺山氏の若き日の詩作には、秋の小春びよりのようなみずみずしさを感じる。

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯れ野ゆくとき
ふるさとの訛なくせし友といてモカ珈琲のかくまでにがし
わが夏をあこがれのみが駆け去れり麦わら帽子被りて眠る

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