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名著!栗本慎一郎氏の過剰蕩尽理論 パンツをはいたサル

パンツをはいたサル―人間は、どういう生物か
栗本 慎一郎
現代書館 (2005/04)
売り上げランキング: 71,298
おすすめ度の平均: 5
5 80年代を代表する、よみがえる一冊。

名著!栗本慎一郎氏の過剰蕩尽理論 

全くの個人的なる思いであるが、いつかは本書をブックレビューしたいと思っていた、私を知の世界に誘ったきっかけは本書の初版である。大変うれしい事に増補版として出版に至った事は感慨深く、現代の古典として広く読者に読まれることを強く期待したい。栗本先生は朝ナマ激論番組でTVデビュー、国会議員も務められたが、脳梗塞で倒れられ、文筆活動も止まっていたが、現在もなお大学で研究を継続されている。

さて、「パンツをはいた」という比喩は近親相姦、カニバリズムなどを禁止するヒトという生物固有の法律や憲法など文書化しなくとも、暗黙的に認められている規範のことである。現代社会に加速している過剰な金もうけと消費の行為の原型を、栗本先生はマルセル・モースのポトラッチ(2つの部族が互いに大事にしている富を破壊する儀式)に見出し、バタイユを引用しヒトの”過剰「・蕩尽”理論として経済人類学を展開した。

民俗学でいうところのハレとケの聖と俗が近代社会では村の風習から個人の消費行動へ変遷し、パンツをはいて規範を守る日常性とパンツをぬいで規範を破る非日常性を現代社会にもみいだす。

知のエキサイティングを教えてくれ、今なお風化していないレビュアーベスト1の名著である。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい。
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Tracked on August 09, 2005 at 05:59 PM

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