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平成の利休 ひとりよがりのものさし

ひとりよがりのものさし
坂田 和実
新潮社 (2003/11)
売り上げランキング: 55,992
おすすめ度の平均: 5
5 平成の千利休デビュー
5 何度も眺めたい本です

平成の利休・ニューウェーブ骨董のカリスマ

秀吉の時代に利休は大陸から渡ってきた日常用品の粗末な茶碗に、日本目でわびの美しさを発見した。明治には柳宋悦(モダンデザイインの柳宋理の父)は明治以前の庶民の生活用品に民芸という美しさを発見した。こういった目利きと財力をもった好事家によって骨董は世代を経て引き継がれてきた。

骨董に限った事ではないが、どんな伝統でも、時代が立つと文化が形骸化してしまい、新鮮さを失いがちである。
(企業も国も同じと思う)その結果、一般人からみたら骨董は価値はわからないけれども、裕福なおじさんたちの道楽という目垢がついてしまった。

橋本治氏が本に記しているように人は「美しさ」がわかるものではなく、「美しい」がわかるのである。坂田さんは既存の骨董界では評価されてこなかった古道具に「美しい」を見る自由な眼をもって、坂田古道具店にやってくるお客さんや読者に「美しい」を教えてくれる。

レビュアーも、さびで赤茶けたトタンの塀や生家の泥の漆喰を美しいと感じるようになった。

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