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それでもエールを贈りたい 起業バカ

起業バカ
起業バカ
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渡辺 仁
光文社 (2005/04/22)
売り上げランキング: 5,591
おすすめ度の平均: 3.39
4 起業ブームの光と陰
3 起業し経営にあたらんとする人物像とは?
4 起業する人は一度は読んでみては?

それでもエールを贈りたい

昨今、過激なタイトルでビジネスペーパーバックを出版している光文社のこの一冊は起業の失敗事例を紹介している。著者は起業雑誌の編集長の経験があるとの事で、一流企業の役員前クラスのサラリーマンが起業して会社を経営してみたいと、自己資金も準備してベンチャキャピタリストの紹介してほしいとの相談をうけ、その熱意を冷ややかな目で受けとめている。少なからぬ数の一流企業の幹部サラリーマンが自分の判断で会社経営するため起業を望んでいる例の紹介が興味深い。

 著者は、企業の中で成功体験の自信があるサラリーマンは、サラリーマン人生をまっとうするより、一度は会社を経営したいものなのだと述べている。

 著者はフリーライターを経て起業者雑誌の編集に関わってきた故、会社では成功した人が、会社の名刺の力と自分の実力の結果を勘違いしたり、過去の成功体験に頼って起業して失敗する例の数々をシニカルに指摘している。 また、フランチャイズやいわゆるネズミ講的なものに手をだしてしまう無知な主婦層を批判して、警告している。

読後感としては、いくら1500人に1人しか成功しないにしても、会社でなく自分の考えで起業していく人々には少なくともエールは贈りたいと思う。ビジネス雑誌にも脱サラして、所得は半減したが、いきいきと活躍している人々を紹介しているではないか。(例え、それも編集されたフィクションだとしても) 

先に紹介した岩井克人教授も「会社はこれからどうなるか」の中でも、サラリーマンは会社勤めが長ければ長いほどその会社に固有のカルチャの中での”組織特殊的人的資産”と化し、個人が会社にしばりつけられることを”黄金の手錠”と呼ばれているが、それでも会社勤めによる社会経験は起業の糧になると、玄田有史氏の著作に言及し強く主張している。

自分で考え、行動し、リスクテイクし、失敗し、やりなおす。起業に限らず人生とはそういうものではないか。
「人生は一寸先が闇だからおもしろい」と言ったエッセイストがいた記憶がある。

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