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花の美しさは器で決まる 川瀬敏郎今様花伝書

川瀬敏郎今様花伝書
川瀬敏郎今様花伝書
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川瀬 敏郎
新潮社 (2002/03)
売り上げランキング: 25,364
おすすめ度の平均: 4.8
5 生け花の美しさは器で決まる
5 生け花を知らない人にも伝わってくる。
5 素晴らしい

花の美しさは器で決まる
川瀬さんの名前は一般にはインスタントコーヒーのCMで知られているぐらいであろう。実は骨董界の大御所、白州正子さんが若い頃からその才能を見出し「天才花人」と呼んだ才能の持ち主である。

レビュアーは花には人並以上の関心はなかった。まして、華道となるともっと興味もなく、よくわからない世界だった。一方、幼少のころからのモノ好きが嵩じて、骨董・器・古道具好きになった。もっとも骨董など、若輩者には出入りできないお金持ちの道楽の世界と思い、骨董屋のとびらをくぐる勇気は若いころにはなかった。ところが実際のところ真贋を問うまでもない小物は数千円のポケットマネーで手にはいる事を知り、底なしの沼に足をつっこんでしまった。手に入れた器は使われなくては活かされない。食器であれば、食卓で使いこなせるが、古ぼけた器となると、飾っておくしかない。

そこで川瀬さんの本に出会って器と花の美しさの組みあわせの妙味に開眼した。器は空(くう)であり、入れるものをひき立てる。大地の土のような地味な器ほど花をひきたてる。自己主張の強い器は花が負けてしまう。川瀬さんの作品で使う器を通して花の美しさもわかってきた気がする。伝統の長い華道の世界で川瀬さんの活動がどのような評価の位置付けなのか、よく知らないし追求するつもりもないが、天才花人と呼ばれた事には十分納得できる。錆びた水道管に生けられた川瀬さんの花は、野に咲いた状態よりも美しさがひきたたされる。お花の好きな方には器の美しさも知ってほしい美しいエッセイ写真集である。

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