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ヒトの鏡 サル学の現在 立花隆

サル学の現在
サル学の現在
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立花 隆
平凡社 (1991/08)
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5 ヒトの鑑としてのサル
5 さる学の現在
4 サル学ってなんだ!?

ヒトの鏡としてのサル

サル学は日本で生まれ、育った世界に誇る学問である。黎明期は今西錦司氏に遡り、河合雅雄氏を代表とする多くの学者を輩出している。本書はサル学の専門家ではなく、文筆家の立花氏のサル研究者へのインタビューによって、その全貌が見事に、かつわかりやすく説明されている大書である。

サル学を社会人類学との対比で捕らえるならば、社会人類学はヒトが他の動物との違い(インセストタブー、同じ種の殺しあい、モラル)を明確化してきたのに対して、サル学はヒトがいかに他の動物と差のない事を近年、次々と明白にしている。本書を読むとこれまでヒト固有と思われる行動がサルにも見られる例をいくつも見られる。

また、サル学のおもしろさはそのアプローチのサイエンスとしてのアマチュア性にも見られると思う。ボスとその他のサルとの関係(ソシオグラム)、性行為の回数の計測など、まさに人間観察の延長であるため、門外漢も容易に理解できる。

一番興味深いのは何といってもピグミーチンパンジーである。彼らは挨拶、おじきや握手と同じように性行為や愛撫を行う。ヒトの社会では非日常の聖域である性行為を、日常生活で利用する彼らにとって非日常の聖域とは何なのだろうかと考えると興味深い。
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