株投資のバイブル ウォール街のランダム・ウォーク
日本経済新聞社 (2004/04)
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この本にもっとはやく出会っていれば....
チューリップとIT
個人投資家の入門書として最適の本としてお奨めします。株投資のバイブル
著者マルキール氏はエール大学教授、フォード政権の経済諮問委員の経済学の泰斗である。そのマルキール氏が株個人投資家向けに書き下ろしたミリオンセラーが本書である。日本で例えれば、宮澤喜一氏か竹中平蔵氏が国民向けに投資の教科書を出版したようなものである。この事自体が米国の国民への投資の奨励のような気運を感じる。
本書はまず、投資バブルが過去、300年の歴史の中でも、繰り返し流行した事を紹介し、投資家に歴史の教訓を示している。チューリップバブルでは船員が1年分に収入に値するチューリップをたまねぎと思い、食べてしまったというバブルには必ずまつわる愚かなエピソードが紹介されている。
マルキール氏は株投資の基本的な2つの流派として、ファンダメンタル派とテクニカル分析派(”サルのダーツ投げ”)を説明する。
前者は企業の実質経営指数に重点をおき、その指数が長期的に株価に反映するとするものであり、基本的に経済学者はこの説を支持する。後者は株価は株市場の思惑の連鎖で企業の実態経営とは相関なく、チャート図から天気予報のように過去のパターンから予測をするものである。
チャート分析にはさまざまなアナリストの持論が跋扈しているが、経済学者として、チャート分析の過去の研究結果からも、擬似科学であり否定をする。しかしファンダメンタル派でも、企業の成長予測不可能性故の限界を示唆する。
そして結論の章ではリスクコントロールの重要性を説明し、相関のない銘柄でくみたてるポートフォリオによる空間的リスク分散とドル・コスト法による時間軸でのリスク分散が株投資で重要である事を述べて結んでいる。
株投資のプロであれば目新しいものではないと思うが、昨今のテクニカル派のネット・デイ・トレーダーの方々には一読されておく事をお奨めしたい。木村剛氏も推薦の一冊である。
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