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悪魔の紙幣発行

ファウスト〈第1部〉
ファウスト〈第1部〉
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ヨハーン・ヴォルフガング ゲーテ Johann Wolfgang Goethe 池内 紀
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2 名作だが いかんせん古いな(;´Д`)ハァハァ
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 悪魔メイフィストフェレスの紙幣発行

実は、ビジネス書を読むより、ドイツの古典小説が好きである。カントに代表される硬質な哲学と対照的な悪魔的あるいは人の成長の変遷を描いた小説に魅了される。地下の鉱物幻想ノバーリス。ホラー小説のホフマン。ゲーテによる本書も古典の代表で、とっつき難いイメージがあるが、訳者の池内先生の軽妙な訳で、楽しく読める。

ファウストのあらすじは一言で言ってしまうと悪魔メフィストフェレスと老人ファウスト博士が若返る契約を結び、「瞬間」に向い「とどまれ、おまえは美しい!」と言ったら、負けという賭けから始まるファウスト博士の遍歴である。

第二部 神聖ローマ皇帝の城が最初の舞台となる。不況で国家の国庫が財政が破綻しかけ、緊急会議が開かれている。そこに現れるのが悪魔メフィストフェレス。地下の未発掘の金銀財宝を担保に大量の紙幣を発行する事を閣僚にふきこみ、国家はそれを実行し、財政は好転する。その後は、経済はどうなったのだろうか。主人公たちが去った舞台の後の顛末は不明である。

要はゲーテの生きた18,19世紀でも、すでに不況による紙幣や国債発行が行われていたわけである。
現代の日本のメフィストは誰だろう。そして担保となる未発掘の金銀はどこにあるだろうか。

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» 永遠を生きるために [Wein, Weib und Gesang]
グスタフ・マーラーの第八交響曲変ホ長調の第二部は、精霊満ち溢れるゲーテのファウスト終景の深渓である。木霊が返る、太く深く根が張るV字渓谷が描かれている。むしろ音楽からするとカスパー・フリードリッヒの「氷の海」を思い浮かべても見当違いではないだろう。要するに、ここで描かれるのは、精霊が執り成す汎神的な世界である。事実、作曲家は妻アルマにこの戯曲を、「ファウストは兎に角、玉石混合であり、その精神活動... [Read More]

Tracked on May 16, 2005 at 08:34 PM

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