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キャノン特許部隊

キヤノン特許部隊
キヤノン特許部隊
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丸島 儀一
光文社 (2002/02)
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4 特許歩兵
5 特許
5 ソリューション流行りの時代に本業重視の主張に共感

    ゼロックス社特許打破の伝説がここに

ゼロックスが寡占状態であった普通紙複写機の業界に、同社特許に抵触しない独自の普通紙電子写真方式で参入した伝説を持つキャノン。その特許をベースにした会社のしくみを作ったのが著者の元キャノン専務の丸島氏(弁理士協会副会長)である。 電気科を卒業し、意欲に満ちた若者が特許係に廻される所から、話ははじまり、ご本人がプロジェクトXのような自身溢れた半生記を書かれたのかと思ったら、これはまえがきだけで、本書は基本的に丸島氏へのインタビューである。

伝説のゼロックス特許を凌駕するために、丸島氏は、後に社長となる山路氏の開発チームの現場にいりびたり、ひとりゼロックスの特許原文600件を調べあげるという手間のかかる作業をして、技術者にアドバイスを行い、ついにキャノンはゼロックス社特許に抵触しない複写機を完成させる。

このようにしてゼロックス社の特許の高い障壁を乗り越えた、キャノンは、身をもって特許の重要性を認知し、特許重視の知財組織を作りあげていく。これはある意味でキャノンが日本の製造業の中でいち早く、米国を代表とする海外とのネゴシエーションの洗礼が社内文化として形成されたかを示している。

インタビューでは特許ビジネスが、技術論だけでなく、いかに交渉術に基づくものであるか、また攻めと守りの交渉の妙などの持論を展開している。

日本の知財立国論が総論としては賛同されてはいるが、実態は芳しい変貌は見られない状況の元、丸島氏は特許だけのの事業化は成り立ちにくい事(製造業と特許ビジネスは切り離せない)、ライセンス供与ばかりに目が向けられて、相手のライセンスを買う事の重要性、そして日本の大学との産学協同を政策提言している。

冒頭、かのゼロックス社ですら、電子写真記録の発明者カールソンの特許を買って事業を興している事を知った。実はマイクロソフトも、アップルも似たような経緯を経ているのだ。発明するよりも、その発明の価値を見出す目利きが重要というところだろうか。

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