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堤義明 闇の帝国

堤 義明  闇の帝国
堤 義明 闇の帝国
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七尾 和晃
光文社 (2004/02/04)
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4 堤義明氏逮捕の背景と顛末
5 フィクションかと思った
5 西武崩壊劇の引鉄

堤義明氏逮捕の背景と顛末

予兆はあったにせよ、堤氏逮捕の1ヶ月前に本書を上梓しているのは、ジャーナリスト著者の執念の取材に基づくコクドのアングラマネーの証拠を探した情熱の成果が警察の動かした。まさにタイミングを得た、取材と出版である。

その功績としては、立花氏の田中角栄氏金脈の研究に匹敵するジャーナリストの労作と思える。著者の偉業に対する評価は後世にゆだねられるであろう。

東急創始者の五島慶太と西武創業の堤康次郎、ともに近代の首都圏の衣食住、そしてリゾートといった現代人の生活のインフラを作り上げてきた二つの勢力である。堤義明氏は凡庸な2代目ではなく辣腕経営者であったが、ダイエーの中内氏のように、ワンマン体制で成功を重ねて組織が肥大化していくと、組織に歪みができてくる。

今回の堤氏逮捕の事件の顛末が詳しく理解できる一冊である。

読感として感じたのは会社のオーナーや組織だけでなく、一般経験則として、国家でも左翼セクトでも、栄華を極めると内部に歪みを孕むようになり、崩壊する。組織が継続して存続する事は大変に難しい。現代の企業群も必死に企業の継続の自助努力を続けている。これは経済学では利益追求の合理的活動のインセンティブが作動しているからである。マクロな観点でみれば、老朽化した組織は一度、解体して、ゼロから作りなおす事が自浄作用になるのではないだろうか。

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