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「国家破産」以後の世界

「国家破産」以後の世界
藤井 厳喜
光文社 (2004/12/15)
売り上げランキング: 2,528
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おすすめ度の平均: 3.5
2 「魚の捕り方」も大事だが当面の「魚」も大事っす
5 非常に実証的な書
5 国家破産関連では最高の解説本


事実は参考になるが、危機感を煽っていないか

緻密な分析を元にした国家破産のシミュレーション予測である。著者は現在の国家の財政破綻の状況の元、米国による経済的属国化、中国の経済的属国化、
アジアの一小国化の3つのシナリオが予想されると述べる。

それを回避するためにはまず、国の施作として国債の買取りまたは税金による国民からのキャッシュの吸い上げが考えられ、最近の新札の発行も、旧札の有効期限を発令することでタンス預金や公には3%、税金対策としてはそれ以上あるであろうアングラマネーを表の市場にださせる事も日本国家は可能である事を指摘している。

アルゼンチンのインフレによる国家破産の例などもあげて、日本での危機を警告している。

セキュリティの認識の薄い国民であるが、将来の危険は、攘夷でも、天災でも、2000年問題でも、預金封鎖でも読者の危機感をあおるので、金もうけとならんでベストセラーには恰好の題材である。

レビュアーとしては各論は参考になったが、誰にも正しい予想はできないとしか言えないというのが見解である。本屋の棚を見ればこれから株はあがるという本の隣りにこれから株は下がるという本もあれば、インフレ懸念の本がでるついこの間まではデフレスパイラルの危険が指摘されていたのだから。

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Comments

こんにちは。日本国財政破綻Safety Net のわんだぁ です。「財政破綻」とか「国家破産」とか、もう言葉自体がセンセーショナルですよね。内容はともかく、ハデなタイトルとオビをつけなければ本が売れない。そして、多くの破綻本は、危機をあおり、本を売り、会員を増やし、ファンドを勧めてマージンを取る…。という破綻ビジネスが実態です。彼らの多くは詐欺師ではありません。基本的には書いていることは正しい。しかし、懸念されている危機と、本の結論とはちょっと違うのではないか、というのが私の結論です。危機の本質を追究したいと考え、blogと掲示板を運営しています。今後ともよろしくお願いします。(by わんだぁ)

Posted by: わんだぁ | February 11, 2005 at 11:25 AM

わんだぁさん:コメントありがとうございます。全く同感です。事実にはその通りのものは多いのですが、未来は科学でも占いでも決定できないのですから、せいぜいリスクヘッジすることでしょうが、持たざる者のアドバンテージは失うものがない(少ない)事でしょう。わんだぁさんのHP、ブログのご意図よくわかりました。今後ともよろしくお願いします。

Posted by: 管理人 | February 11, 2005 at 03:33 PM

こんにちわ。
ご指摘の通り、この本については、事実は事実だが、危機感を煽って金儲けをしているという印象が否めませんね。(かといって冷静に淡々と書いたのでは本が売れない。)
私は(儲けるつもりがありませんので)中立冷静な立場でブログを書いております。よろしくお願いします。
TBいたしました。

Posted by: kanconsulting(かん) | March 19, 2005 at 04:22 PM

アクセスとコメント、TBありがとうございます。このブログでも検索ワードのトップは「国家破産」です。皆さん、不安感とリスクヘッジの思いはあると思います。ただ、逆にそれだけに、メディアを通した発言には立場なりのコミットメントが自己意識として必要なのかなと思ってみます。

Posted by: 管理人 | March 19, 2005 at 09:42 PM

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