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希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
山田 昌弘
筑摩書房 (2004/11)
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おすすめ度の平均: 3.47
3 リスク社会に変わりつつある中どのように生きるか
4 対策に物足りなさを感じるが、論点は良い
1 問題を煽動し、問題解決を提示しない知的犯罪行為


果たして希望がないとはどういうことなのだろうか

著者は現代社会分析としてパラサイトシングルを警鐘した社会学者である。本書の定義する希望格差とは希望を持つことのできる人とできない人の二極化である。本書では綿密・多角的な視点で資料を用意して。その状況を説明している。

高度成長期は貧乏人のお金持ちへのねたみはジェラシーであり”自分もそうなりたい”であったが、希望格差社会ではねたみはエンビ―とあり、”自分がこんなに不幸ならばお金もちもそうなればいい”と社会心理も変化すると説明しているのが印象に強く残った。

総じての感想としては、資料を緻密に集めた労作である事は認めるが、その理論検証と比較して社会の現実は社会学者の著者の指摘を受けるまでもなく、多くの市民が多かれ少なかれ自明な風潮として、身をもって暗黙知で感じとっている結論ではないだろうか。

そして、その考察を進めてみると果たして「希望」とはどのような事をさすのか、定義の不明確さをより強く認識した。貧乏でも生活・経済が年々豊かになる事が希望なのだろうか、それとも明日の棲みかと食料が享受できる社会には「希望」がないのだろうか。マズローの欲求の段階説を持ち出さなくても、「生理」的欲求は「社会」的欲求より優先されるはずなのだが。

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