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パラノイア創造史

パラノイア創造史
パラノイア創造史
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荒俣 宏
筑摩書房 (1991/12)
売り上げランキング: 90,323
在庫切れ
おすすめ度の平均: 5
5 妄想が発明を生みだす

妄想が発明を生みだす

荒俣氏の好奇心は凡人の予想を超えたジャンルに広がっているが、一貫した視点はwonderである。幻想文学、オカルト、博物学、そして奇人伝。いずれも世間から逸脱しそうな境界線上に布石されている。

評価が十分になされていない奇人伝の中で本書が、一番のできばえと思う。
かのエジソンと電力ラインを交流と直流の標準化で争うというまともな科学者の一面、地球を割ろうとした奇人二コラ・テスラ。永久機関発明家ウィリアム・マーチン。そして日本からは外界の不安を遮断する奇妙な家、二笑亭を作った赤木城吉。その他オカルトめいた人物たち。

パラダイムシフトという言葉がかすんでみえるくらい妄想が発明や現実を作るという実例が読者を魅了するに違いない。

会社や世間が唱える常識を打ち破って発想しようとは、彼らのような行動をさすのだ。理論は現実を変えないが、妄想はマイナーながらも現実を変えると考えさせられた。

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