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人の値段 考え方と計算

人の値段 考え方と計算
西村 肇
講談社 (2004/10/24)
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おすすめ度の平均: 3.8
3 人の値段は、業界次第。自分では決められない
3 人の値段というよりも知的財産の値段
4 よく考えよう


人の値段というよりも知的財産の値段

サンタバーバラ大の中村修二氏の日亜化学との特許訴訟を代表する特許に対する技術者の対価を論理的に考察している。工学部の名誉教授だけに考察は論旨明快ではあり、専門分野の技術にも言及して、対価の判断をしている。

人の値段という言葉は読者にはインパクトある表現であるが、米国の会社では技術者の市場的価値という考えは当たり前の概念と思う。

ただ、本書で議論しているのは発明した技術という知的財産の値段であって、技術者の価値ではないと感じた。米国が特許を押さえこんでいる遺伝子情報や数学が特許になったカーマーカー法にもあてはまるが、技術は商品として市場にでるまでは”潜在的な”資産に過ぎない。また、市場のトレンドという経済の中で査定される時価であり、時系列で値段も変化していくという点で寿司のネタと同じである。

その意において、純粋な数学や技術だけでは値段はつかないとレビュアーは考える。もし発明だけで価値があるならば、経営のバランスシートの無形資産に計上しなければならず、その発明がタンス預金状態であれば、まさに無駄な資産となるだろう。

本書ではベストセラー「バカの壁」について、著者と編集担当と出版決裁した責任者それぞれを貢献者と三等分して、具体的な数字をだしているが、その金額の計算の緻密さに比べ、三等分という根拠・結論はあまりにも安直な感想をもった。

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